◯レーザー治療 (炭酸ガスレーザー)
レーザー治療は歯の削る量が少ない、
かつ痛みも少ないという大変優れた治療法です。
当院では、炭酸ガスのレーザーを用いています。
炭酸ガスレーザーは、波長10.6μmで目に見えない遠赤外線領域のレーザー光線です。
レーザー光線は、細胞内の水分に吸収され、熱エネルギーが発生します。
その性質を利用して、歯科の世界では幅広く使われているのです。
炭酸ガスレーザーは、照射距離や動かすスピードを変えることで、
様々な症例に使用することができます。
例えば、近づけて集中的に照射すると、
照射された部位は瞬間的に200~1000℃の高熱になり、蒸散・蒸発します。
また、離れたところから集中的ではなく照射することで
数秒から数分間で40~70℃程度の温度になり、組織が凝固・変性します。
このように様々な機能を持つレーザー治療は、近年増えつつある治療法です。
以下、レーザーを用いた具体的な治療内容です。
ㅇ虫歯の除去
虫歯の部分は水分を多く含んでいるため、炭酸ガスレーザーを高熱で照射させることで、
虫歯の部分だけを除去することができます。
通常の治療よりも歯の削る量が少なく、痛みも少ない治療法です。
ㅇ歯質の強化
象牙細管を炭酸ガスレーザーの高熱を照射し、塞ぐことによって、
歯質を強化することができます。
ㅇ切開、消炎 炎症を抑える
40~70℃の炭酸ガスレーザーを歯肉の表面に照射し、
温熱効果で血行が促進され炎症を緩和することができます。
膿が溜まっている部分は炭酸ガスレーザーで切開して、膿を出し、消炎できます。
また、歯肉の切開を炭酸ガスレーザーですることによって、
メスで切るよりも出血が少なく、その後の治りも早くなります。
ㅇ顎関節症の鎮痛効果、消炎効果、咀嚼筋の 緊張緩和効果(リラックス効果)
顎関節部分に40~70℃の炭酸ガスレーザーを照射することで、
温熱効果で血行が促進され痛みが緩和します。
ㅇ口内炎の治療
口内炎部分に炭酸ガスレーザーを照射することにより、表面に皮膜を作り接触痛を抑えます。
レーザー治療を使った患者様のご感想
院長
この患者様の場合は、
歯根の先に膿がたまり腫れていました。
膿を排出させるため、歯の神経があるところから出れるように、歯に穴を開け、レーザーを照射しました。
炎症が早く落ち着くことを促進しました。
患者様
顔を見ても分かるくらい、歯茎が腫れていて不安でしたが、
院長がレーザー治療の提案と丁寧な説明をしてくれ、
安心して受けることができました。
表面がピリピリと焼けた感じがして、痛みもあまりありませんでした。
腫れも次第に消えていきました。
質問にも丁寧に答えてくれるので、有り難かったです。
20代 男性